disaster.gif

2010年02月19日

後悔

お正月の記事で、今うちで保護している「あぐり」ちゃんについて少しご紹介しましたが、あぐりの経緯について、あとでゆっくり、とか言っておきながら書いてませんでした。というより、最近ブログに自分の記事を書いてませんでしたね。メグの件以外は。

あぐりちゃんは職場の野良猫でした。

DSC_0511s.jpg

職場では猫問題が起きていて、以前から別の団体さんが入って取り組まれていましたが、手術実施するにもなかなか進まず、困った状態になっていました。

そこへ、私がその職場へ勤務することになり、関わっていた団体の方は知人であることが分かり、なんとなく私も関わることに。ちなみに職場では上司以外は私が保護活動をしている人間とは知りません。話がややこしくなるので。

なので、そこの案件はあくまでその団体の方主体で、私は職員としてできるサポートを、と思っていました。

猫たちはご飯ももらえているので、そこの子たちをみんな手術して、それ以上は増やさず、今いる子だけは面倒を見よう、そういう方針でしたので、私も捕獲や手術の際はサポートするつもりでした。

そこは今まで手術をしておらず、増えては減ってを繰り返していました。

猫が減る理由はいろいろありますが、仔猫は大抵カラスにやられてしまっていました。そして、そこは野犬が徘徊している場所でもあり、野犬による被害も原因でした。

多いときは20頭近くいたそうなのですが、私が来た頃はすでに数が減り、人間の近くにいる子たちは成猫が3匹、春生まれの子が2匹。他にも姿を見せない子が何頭かいるということでした。オスは2匹でその子たちは手術が済んでいましたが、残りはみんなメスで未手術。これがみんな出産したらえらいことです。

091110_0950~0002.jpg

11月に出張で3日間ほど不在にしていた後、出勤してみたら、「1匹減ったね。」と職員さんに言われました。「え?」と尋ねたら、「野犬に殺されちゃったよ」。

…その言葉に愕然としました。

殺されたのは春生まれの2匹のうちの1匹。やはり仔猫から狙われるのでしょうか…。道に倒れて息絶えてたところを職員が見つけ、埋葬してくださったそうです。

DSC_0495s.jpg

その頃、私は保護猫を何匹か抱えていたので、保護してあげたいけどできない、保護してあげたい子はほんとは他にも沢山いるから、ここの案件はもともと関わってた団体に任せよう、そう思っていたところがありました。

でも、毎日見てた子が、無残な死に方をし、ショックでした。

寒くなってくるといつも野犬が増えるそうです。野犬ももとは誰かが置き去りにしたか脱走したかの犬です。犬にも罪はありません。寒くなって、食べ物がなく、犬たちも必死でなんでしょう。

大人の猫たちはそんな環境を生きてきた子たちですから、ある程度生きる術を知っていると思いますが、仔猫は経験がありません。おそらく次に犠牲になるのはもう一匹の春生まれの子…。

そう思ったら、連れて帰ってきていました。その子が「あぐり」です。

DSC_0081s.jpg

あまり馴れてない子だったので、少し捕獲に手間取りましたが、今保護しないでまたこの子が野犬に殺されたらきっと後悔する、そう思ってなんとか捕まえました。

今もまだ人の手が怖いようでビクビクはしていますが、最近はかまってかまってと積極的になってきました。

DSC_0094s.jpg

すぐおなかを見せる、甘えん坊さんです。

DSC_0082s.jpg

3週間ほど前、このあぐりと一緒に現地にいるあぐりの母猫「ホタル」を捕獲し、手術に連れて行きました。ホタルはケージを覗くと威嚇して猫パンチが出てくる、「あんたになんか絶対心開かないもんね」というような眼をした子だったので、予定通り、術後は10日ほど職場でケアしたあと放しました。

そして、また悲劇は起きてしまいました。

ホタルを放してから8日後の夜、大型犬の野犬が3頭現れ、猫たちが食事しているところを襲ったそうです。

…そしてホタルが逃げ遅れ、野犬に噛み殺されてしまったそうです…。

職員が呼ばれて現場に行くとホタルは腹部をやられ虫の息。治療しようとしましたが力尽きたそうです。

その話を、昨日、職員から聞かされました。信じたくありませんでした。

こんなことなら、手術してそのまま引き取ればよかった。そうしていればホタルは死なずに済んだんです。とても後悔しました。ホタルごめんね…。

DSC_0509s.jpg

なぜホタルが逃げ遅れたのか…手術の傷はもう治っているはずでそのせいではなくたまたま運が悪かったんだろう、ということでしたが、実は私が来る前に手術したメスが術後すぐに犬に襲われ亡くなっていたんです。そしてまた術後のホタルが…。なぜ手術したメスが犠牲になるのか…。

予定では明日、また別の子を手術に連れていくことになっていました。でもまた予定通り手術して、放した後にまた殺されたら…そう思うと、手術が怖くなりました。なので、関係者には「手術は延期」、そう伝えました。

でもそのあと悩みました。延期しても、今猫は盛りの時期。仔猫が増えてしまったらまた不幸な命が増えるだけです。

…やっぱり手術はしてしまおう、そう思い、今日、別の子を捕獲してきました。

DSC_0086s.jpg

ケージの中にフードを入れ、体半分入れて食べてるところを、一瞬でお尻を押しこみ扉を閉めました。ニャンコは中で大暴れ。ま、いつものことですけど。そのあとはず〜っと、「だまされた!」って感じで鳴いてました。

この子はもう戻さないつもりです。

シューちゃん似の、でも目つきがコワイキジ白猫ちゃん。声もダミ声で可愛くない。でも、仲良くしてね。

名前は…あぐりのツギの子だし、最近職場にツグミが多くて今日も何羽も見たので、「つぐみちゃん」にしようと思います(猫に鳥の名前付けてどうするのって言われそう?)。ツグミってどんな鳥か知ってますか?

こんな鳥下
tsugumi.jpg

ほんとは他の子たちもみんな連れて帰りたい。でも猫の中にはもうシニアの子もいます。里親探しは難しいでしょう。こういうとき、シェルターがあったらと、ほんとに思います。そして自分の力の無さを痛感します。

今私たちが関わっている案件の中にも、シェルターがあったらと思うとこころがいくつもあります。うちが関わってない案件のところでもそんなケースは沢山あるでしょう。でもシェルターが無いために結局その子たちをほおっておけない個人がかかえることになります。

長く保護活動している人は数多くの子たちを自宅で世話している人も沢山います。そういう人たちがどんなふうに頑張ってくれているのか、知っている人がどれだけいるでしょうか。そして行政はそういう事実をどう考えているのか。

「行政が引き取ったら処分なので処分が嫌なら愛護団体に相談してみて」と言って、行政からこちらに回ってくるような案件もありますよ。なんか間違ってませんか?私たちは資金援助ないんですよ。皆さんの善意の募金からしか。

栃木でも引き取りも有料化したので、行政の引き取り数は減るかもしれません。そうすると自動的に殺処分数も数字では減るかもしれません。でも行き場のない犬猫が減っているわけではないと思うんです。その行政に行かなかった犬猫たちはどこが吸収しているか、そこまで考えてくれていますか?結局愛護団体や個人ボラさんがかかえることになってしまうんじゃないですか?

だいぶ話がそれてしまいました。

ツグミちゃん、明日手術です。大人の子ですが、目つき悪いですが、ダミ声ですが、頑張って馴らしてかわいい子にしますので、どなたかどうか家族に迎えてあげていただけませんか?

スリスリの甘えん坊になったあぐりも宜しくお願いします。
DSC_0087s.jpg

そして…引き取ってあげられていない現地の成猫たち。今私が姿を見ているのは「トラ」ちゃんと「チョビ」ちゃんの2匹だけになってしまいました。あと全く人慣れしていない子がいるという話なのですが…。

トラとチョビも危険にさらされていることに変わりはありません。どうか安全な居場所をこの子たちに与えてあげていただけませんか?

トラちゃんです
DSC_0504s.jpg

チョビです
DSC_0905s.jpg


宜しくお願いします四葉

嘆願書の署名もまだまだ募集中ですexclamation×2


ランキング参加中!クリックご協力お願いします。
にほんブログ村 犬ブログ 犬 ボランティアへにほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ

ニックネーム Chirota at 22:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 保護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
不謹慎にもこんな事を思ってしまいました…
野犬やカラスに殺されてしまうのは自然界では仕方のない事。大昔から自然界で当たり前に行われてきた弱肉強食の世界だから…

でも人間の勝手で捕まえられ冷たいコンクリートの部屋で訳も分からず死んでゆく。これほど理不尽な事はありません…動物愛護法はいったい何のために制定されたのか…

世界中のわんこ・にゃんこが幸せになりますように。
Posted by 匿名 at 2010年02月22日 17:23
匿名さん

生きるためだったり本能だったり、襲う動物には罪はないですよね。でも本来犬も猫も野生動物ではないですから、そういう種類の動物を作り出した人間がちゃんと責任を持ってあげないといけないのに、平気で捨てる人がいるから野良犬・野良猫ができてしまう…。私はこのような事故は直接人間は関わってないけれど人間のせいだと思っています。

もちろんゴミ処理のような殺処分は絶対に廃止してほしい。たくさん作って多すぎるから処分って…だったら作らないでよって思っちゃいます。

処分されなくても、ひどい飼い方をされている子や繁殖に使われて不幸なまま死んでいく子もいます。彼らはいったい何のために生まれてきたのか…。

小さい弱い者に対して優しい社会になって欲しいです。
Posted by Chirota at 2010年02月23日 00:17
かわいがるつもりだったのでしょうに。多くの猫たちが殺されたり、居なくなったりという結果に悲しい気持です。まだ不幸が続くのですね。

最初に目をつぶれば、何匹も増やして不幸になる猫が生まれないなどと言う人たちもいますが、慈悲の心は割り切れないはずです。

小動物を襲う野犬は、捕獲を依頼した方が良いと思います。残念ですが、もう人と共生はできないし、子供が襲われたりする前に。
Posted by ミイ at 2010年02月27日 13:05
ミイさん

私はその「野犬」を見てないので何とも言えないのですが、その子たちももとは人間に飼われていたか、飼われていた子の子孫なわけですよね…。そう思うと複雑な気持ちです。でもミイさんのおっしゃる通り、人と共生できない子もいます。馴れない子は馴れないからねと、先日スタッフの間でも話していました。

栃木の山林地帯では、猟をするために犬を連れてきて、そのまま用済みの犬を置いていってしまうケース多いと聞きます。そんな風に人間に利用されるだけ利用されて、要らなくなったら捨てられて、捕獲されてガスで窒息死させられる…こんなことがいつまで繰り返されるのでしょうね…。悲しいです。
Posted by Chirota at 2010年03月02日 20:23
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/1984230
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック